VG 構成変更を伴う LVM システムの復元
2014年 3月 28日 改訂
通常、LVM システムのベアメタル リカバリーを行うためには、バックアップ元と同数の同容量以上の HDD が必要になりますが、復元時に同数の HDD
が確保できない場合など VG 構成を変更して LVM システムの復元を実行する場合は以下の手順で操作を行ってください
- Boot Environment(起動環境)を起動します。
- [イメージの復元]から復元ウィザードを起動し、ステップ1でバックアップ
タイプ[LVM]で作成したイメージ ファイルを選択してください。[次へ]をクリックすると「LVM 構成情報を復元しますか?」のダイアログが表示されますので[はい]を選択してください。
- ステップ2でブート ボリュームが存在するディスク(通常"/dev/sda")のみを新たに構成する HDD
に復元してください。
処理を開始すると、2つの復元タスクが実行されます。2つ目のタスクで VG の復元が試行されますが、対象となる VG
はこの時点で正しく構成されていないのでエラーで終了します。
- [ユーティリティ]からターミナルを開いて下記の操作を行ってください。
#vgdisplay
→ /dev/sda に復元されたメタ データによりバックアップした
VG の情報が表示されます
#vgremove -f <復元された VG 名>
→ 復元された VG を強制的に削除してください
#fdisk /dev/sda
→ /dev/sda2 に PV 用のパーティションをタイプ Linux LVM(8e)で新規作成してください
*復元する VG 以上の容量である必要があります
#pvcreate /dev/sda2
→ /dev/sda2 を PV にします
#vgcreate <元の VG名> /dev/sda2(VG に参加させる PV を指定)
→ 復元先となる VG を 作成します
- [表示]メニューの[最新の情報に更新]で、ディスク情報を更新してください。新規作成した VG
が[ディスク情報]に表示されます。
- [イメージの復元]から復元ウィザードを起動し、ステップ1で再度同じイメージ
ファイルを選択してください。[次へ]をクリックすると「LVM 構成情報を復元しますか?」のダイアログが表示されますので[いいえ]を選択してください。
- ステップ2で VG のイメージを、新規作成した VG
へ復元してください。復元が終了したら[操作]メニューの[システム再起動]で Boot Environment(起動環境)を終了してください。VG 構成を変更した LVM
システムから起動します。
インデックスに戻る